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難聴の方にもオススメ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

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こんにちは。管理人@なんちょらいふです。

今日は私のオススメのマンガを紹介したいと思います。

 

かなりの有名作品なのでご存知の方も多いかと思いますが、難聴の方にもオススメなので紹介させていただきます。全1巻と短いストーリーですが、読みごたえはとてもあります。

 

ストーリー

主人公は大島志乃という可愛らしい普通の女子高生。でも、彼女は吃音(どもり)というハンデを抱えていました。

高校入学直後のクラスでの自己紹介で言葉が詰まってしまい笑い者になってしまった志乃は徐々にクラス内で孤立し始めます。

そんな時に友達になったのがクラスメートの加代。音楽が趣味で見た目や言葉はちょっときついけど、言葉がうまく発せられない志乃を差別せずに、筆談も絡めてコミュニケーションしようとしてくれます。

 

コミュニケーション障害という切り口

難聴というと聞こえの問題と捉えがちですが、その先にあるのはコミュニケーションの問題だと私は考えております。

そして、このマンガで扱っている吃音もまた、単なる発声の問題ではなく、突き詰めればコミュニケーションの問題なのです。

喋れない、聞こえない、、、一見異なる問題のように感じますが、その結果として現れるのはコミュニケーション障害であると、私はこの漫画を読んで思いました。

だからこそ、難聴で悩んでいる人にもこの作品を読んでいただけたらと考えたわけです。コミュニケーション障害に対して、克服するという安易な結論ではなく、もっと現実的な方向性をこのマンガは示してくれていると思います。

 

それは認めるということ。

自分の持つ障害と真摯に向き合い、受け入れるということ。

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認める勇気、受け入れる勇気

この漫画の主人公志乃も誰とも喋らなければバカにされない、という理由で周囲から逃げていました。そしてそんな状況を救ってくれた加代からも逃げるようにして連絡を絶ちました。

でも加代の勇気ある行動が志乃の殻を打ち破り、多くの生徒が集まる文化祭の一角で、志乃はすべてをさらけ出します。

うまく喋れないのが悔しくてたまらないこと、そんな自分をバカにして笑ってるのは自分だということ、うまく喋れないのも含めて自分なんだということ。

 

難聴に悩んできた人なら身に染みていると思いますが、努力で何とかなる問題ではないんですよね。がんばれば聞こえるわけでもないですし、補聴器をつければ健聴者と同じになるわけでもない。

それを認めるのは勇気がいることだけど、でも認めざるを得ない真実でもあるんです。認めることから次の一歩が踏み出せる。そう私は考えています。

 

 

今回紹介した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は自分を認めるきっかけになるかもしれません。

 

実は作者の押見修造先生も吃音で悩んできた一人であることが、あとがきの内容から分かります。そんな先生だからこそ、こういった問題に現実的な解が示せたんだろうな、と思いました。

 

 

 

 

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